たろブログ@司法試験予備試験(2021)

予備試験に向けた勉強の進捗や結果を公開します。

短答過去問(R2)初挑戦の所感と今後の方針

こんばんは、たろです。

本日は短答ほぼノー勉の状態で、令和2年の過去問を解いてみました。

↓結果はこちら

https://taro3.hatenadiary.com/entry/2021/01/01/133107

 

実際に過去問を解いてみると色々発見があったので、書いておこうと思います。

 

【所感】

①知識量より点は低く出る

これはその出題形式が影響しています。もちろん現段階での私の知識レベルは相当低いですが、それでも肢レベルで見ると解ける肢はちょこちょこありました。しかし、じゃあその分は点数が取れるのかというとそれは大間違いで、全ての肢の正誤が判定できないと得点できない問題や正解の組み合わせを問う問題が多く出題されるので、点数ベースではその分低く出ます。公法系の問題は全部の選択肢の正誤が判定できないと得点できない問題が他科目より多く出題されたので、その分私の得点は低く出ています。(これは全科目ほぼノー勉でトライしたからこそ分かったので、知識なしでやってよかった)なので、結論としては肢別本でのみ勉強していると、知識量の感覚と実際の得点がズレる可能性があり、注意が必要なこと。過去問形式でそのズレをちょくちょく確認する必要がある事がわかりました。

 

②かなりの部分論文対策と被っている

これも嬉しい発見です。私はこれまで論文過去問中心どころか、ほぼそれしかやっていなかったので、知識の網羅性が担保できておらず、どこかで知識を拡張しなければと思っておりました。もっとも、自己判断で教材を広げてしまうと予備校を使う効果と矛盾した挙動となるし、無駄な努力になってしまう可能性が高いので(この辺りは後日別記事で解説したいと思います)かなり慎重になっており、フラストレーションが溜まっていました。

しかしながら、今回短答で問われる内容と論文に必要な知識が相当程度被っている事が分かったので、短答対策が論文対策を兼ねる事が判明しました。具体的にどの程度被っているかというと、知識面で言うと各教科3問から5問程度しか短答プロパーは出題されていません。そして特筆すべきは、短答の出題形式自体が事例問題であったり、法的思考を問う形式が多く、実質的に論文で問うている視点と同様の形となっていました。少なくとも令和2年の過去問においては、巷で言われている程、短答と論文の垣根は知識面、形式面ともになくなってきている印象を持ちました。

 

③一般教養は現場思考で割と解ける。

これも嬉しい発見です。

例えば、令和2年はフィリップス曲線及び貨幣錯覚の理解を問う問題(第21問)が出題されましたが、以下のプロセスで解くことができました。ちなみに私はフィリップス曲線などとうの昔に忘れてますし、貨幣錯覚など初めて聞きました。

【プロセス】

問題文と選択肢からフィリップス曲線が貨幣のインフレ率と失業率の相関を表す関数であると推測する→文脈的に貨幣錯覚とはインフレ環境下で実質賃金が下がっていても労働者がそれに気づかない事と理解する(ここでアが切れる、そしてフィリップス曲線が貨幣のインフレ率と失業率の相関を表す関数である事&前記の貨幣錯覚の意義を設問の前提にする)→インフレによる労働者の実質賃金への評価の錯誤が貨幣錯覚なのだから、エは間違い(多分k%ルールはインフレターゲットのモデルだからインフレが起こる以上、前提と矛盾する)→そうすると恐らく4が正解だからウを確認する→ウは前提と矛盾しない→4確定

 

こう考えると解けました。同じ様なノリで第5問、第17問、第19問、第22問も解けたので再現性はあると思います。

 

ちなみに今回問題文の記載が無かった読解一問と英語六問を除いた13問のみを解いて採点しましたが、私は割と英語は得意(TOEIC900超え、留学&ビジネス使用経験あり)なので一般教養はかなり自信を持てました。

 

【今後の方針】

これらの所感を元にしばらくは以下の方針でいきます。

①短答法律7科目が7割程度得点できるまでは短答と論文半々。

②論文は月70通起案を目標and2月末で概ね形式美を取得する(C答案レベルに到達させる)

③短答対策分の勉強時間をアドオンする(現状月120-140時間なのを180時間程度まで)

 

以上となります!

しばらくブログを放置していたのですが定期的に見に来てくれている方がいらっしゃるみたいなので、更新頻度を上げていきたいと思っています。見てくれているのがモチベーションになるので是非コメントやご要望お待ちしています。