たろブログ@司法試験予備試験(2021)

予備試験に向けた勉強の進捗や結果を公開します。

一月の記録

こんにちは。

一月の勉強記録です。

 

【やった事】

勉強時間は203時間

累計勉強時間1337時間

過去問32年分

アガルート論文の型取得講座

資格スクエア短答問題集7科目×一周

 

【感想と二月の方針】

勉強時間はとりあえずオッケーです。

昨年までの月平均は大体120時間なので、一気に増やした形となります。今月は280時間、来月からは310時間を目指します。

これは短答までに2000時間、論文までに3000時間というスケジュール&試験に近づくにつれて効率的な学習が可能になるという事に基づいて配分した時間です。

本当は昨年11月くらいからペースアップの予定だったのが今年にずれ込んだので論文まで3000時間はキツいですが頑張ります。

 

論文対策は△です。

本当は起案70年が目標だったのですが、起案は時間がかかり過ぎるのと、短答が思いの外多いand基礎知識が弱いというのが発覚したので、論文対策は基本音読にして、短答の時間を増やしています。

 

短答対策は✖️です。

短答は資格スクエア→アガルートの短答講座に乗り換えました。正直もっと早く乗り換えればよかったです。アガルートの短答講座は全ての選択肢を解説してくれるので①楽にインプットを重ねられる②基礎知識や論文知識もその過程で習得できる、という圧倒的俺得講座でした。

一般的にはこの時期は論文メインと言われますが、私の課題は①短答ディレイ②基礎知識不足、なので勇気を持って短答を増やしていきます。

 

その他

実務基礎科目がディレイです。

刑事がまだ一周終わってません。民事も復習が追いついてません。今月頑張ります。

 

【二月の目標】

勉強時間280時間

答練13通

論文90年

アガルート短答一周完了

実務基礎完了

 

以上です!では今月も頑張りましょう!

1つの教材を使用目的で分析する

こんにちは、たろです。

昨日から短答を開始したので、新しい勉強を始める際に有効な分析手法を短答問題集を素材に紹介します。

 

短答試験で高得点を取れるようになる過程をまず考えると

①何が出題されるか知る

②出題されている知識を取得する

③その知識がどのように問われるかを知る

④問われ方の違いはどのような問題意識に起因するかを知る

⑤その上で反復し、パターン認識&知識を定着させる

 

という流れになります。

その観点で短答問題集を見ると、その使用方法も分析的に見る事ができます。

 

【①②に有効な手段は解答素読とToDoリスト活用】

このフェーズではとにかく「なんか見たことある状態」かつ「概念レベルで知らない知識を潰す」事が有効です。

前者の対策としては解答素読です。なぜならこの段階では正誤判定能力が備わっていないので、フェイクの選択肢を混ぜられると目的と相反する効果が発生するからです。なのでとにかく問題文は読まずに解答からどのような知識が問われるかを学びましょう。

それと同時に概念レベルの知識の不備を是正しましょう。これにはTodoリストが有効です。なぜなら人間は同じ作業を行う方が複合的な作業を行う場合よりも効率的に行うことができるからです。つまり、解答素読で分からなかった概念はその場で調べず、後で一気に調べます。そうすることで、問われる知識を知る作業と知識を取得する作業を分離でき、別ラインに乗せて効率的に目的達成ができます。

参考までに私のTodoをのせておきます。

f:id:tarorin3:20210102162847j:image

休憩時間が終わるので残りは後ほど更新します。

 

短答過去問(R2)初挑戦の所感と今後の方針

こんばんは、たろです。

本日は短答ほぼノー勉の状態で、令和2年の過去問を解いてみました。

↓結果はこちら

https://taro3.hatenadiary.com/entry/2021/01/01/133107

 

実際に過去問を解いてみると色々発見があったので、書いておこうと思います。

 

【所感】

①知識量より点は低く出る

これはその出題形式が影響しています。もちろん現段階での私の知識レベルは相当低いですが、それでも肢レベルで見ると解ける肢はちょこちょこありました。しかし、じゃあその分は点数が取れるのかというとそれは大間違いで、全ての肢の正誤が判定できないと得点できない問題や正解の組み合わせを問う問題が多く出題されるので、点数ベースではその分低く出ます。公法系の問題は全部の選択肢の正誤が判定できないと得点できない問題が他科目より多く出題されたので、その分私の得点は低く出ています。(これは全科目ほぼノー勉でトライしたからこそ分かったので、知識なしでやってよかった)なので、結論としては肢別本でのみ勉強していると、知識量の感覚と実際の得点がズレる可能性があり、注意が必要なこと。過去問形式でそのズレをちょくちょく確認する必要がある事がわかりました。

 

②かなりの部分論文対策と被っている

これも嬉しい発見です。私はこれまで論文過去問中心どころか、ほぼそれしかやっていなかったので、知識の網羅性が担保できておらず、どこかで知識を拡張しなければと思っておりました。もっとも、自己判断で教材を広げてしまうと予備校を使う効果と矛盾した挙動となるし、無駄な努力になってしまう可能性が高いので(この辺りは後日別記事で解説したいと思います)かなり慎重になっており、フラストレーションが溜まっていました。

しかしながら、今回短答で問われる内容と論文に必要な知識が相当程度被っている事が分かったので、短答対策が論文対策を兼ねる事が判明しました。具体的にどの程度被っているかというと、知識面で言うと各教科3問から5問程度しか短答プロパーは出題されていません。そして特筆すべきは、短答の出題形式自体が事例問題であったり、法的思考を問う形式が多く、実質的に論文で問うている視点と同様の形となっていました。少なくとも令和2年の過去問においては、巷で言われている程、短答と論文の垣根は知識面、形式面ともになくなってきている印象を持ちました。

 

③一般教養は現場思考で割と解ける。

これも嬉しい発見です。

例えば、令和2年はフィリップス曲線及び貨幣錯覚の理解を問う問題(第21問)が出題されましたが、以下のプロセスで解くことができました。ちなみに私はフィリップス曲線などとうの昔に忘れてますし、貨幣錯覚など初めて聞きました。

【プロセス】

問題文と選択肢からフィリップス曲線が貨幣のインフレ率と失業率の相関を表す関数であると推測する→文脈的に貨幣錯覚とはインフレ環境下で実質賃金が下がっていても労働者がそれに気づかない事と理解する(ここでアが切れる、そしてフィリップス曲線が貨幣のインフレ率と失業率の相関を表す関数である事&前記の貨幣錯覚の意義を設問の前提にする)→インフレによる労働者の実質賃金への評価の錯誤が貨幣錯覚なのだから、エは間違い(多分k%ルールはインフレターゲットのモデルだからインフレが起こる以上、前提と矛盾する)→そうすると恐らく4が正解だからウを確認する→ウは前提と矛盾しない→4確定

 

こう考えると解けました。同じ様なノリで第5問、第17問、第19問、第22問も解けたので再現性はあると思います。

 

ちなみに今回問題文の記載が無かった読解一問と英語六問を除いた13問のみを解いて採点しましたが、私は割と英語は得意(TOEIC900超え、留学&ビジネス使用経験あり)なので一般教養はかなり自信を持てました。

 

【今後の方針】

これらの所感を元にしばらくは以下の方針でいきます。

①短答法律7科目が7割程度得点できるまでは短答と論文半々。

②論文は月70通起案を目標and2月末で概ね形式美を取得する(C答案レベルに到達させる)

③短答対策分の勉強時間をアドオンする(現状月120-140時間なのを180時間程度まで)

 

以上となります!

しばらくブログを放置していたのですが定期的に見に来てくれている方がいらっしゃるみたいなので、更新頻度を上げていきたいと思っています。見てくれているのがモチベーションになるので是非コメントやご要望お待ちしています。

短答勉強開始:令和2年短答の成績(随時追記)

刑法追記:20:06

一般追記:18:58
公法系追記:17:13

民訴追記:15:42

商法追記:15:05

あけましておめでとうございます

元旦なので初めて短答を解いていきます。

今日から短答を勉強開始するので、短答ほぼノー勉の嘘偽りのない実力です。

一気に更新するのは大変なので、解き次第追記し、更新日時を上に足していきます。

 

民法

→8点(36分)

商法

→9点(25分)

民訴

→8点(26分)

憲法

→9点(15分)

行政

→6点(16分)

刑法

→8点(36分)

一般、ただし英語6問、その他1問除外

→15(62分)

 

 

では本年もよろしくお願い申し上げます。

たろ

 

備忘録:再現答案を見て思うところ

こんばんは、たろです。

今月から再現答案の検討を始めたのですが面白い発見ありました。

ざっくり言うと

①上位合格者のA答案は答案に形式美がある

②不合格者はA答案でも読みにくい

③B答案になると理解が怪しく、C答案はめちゃくちゃ出来が悪い

ってところです。

 

①上位合格者のA答案は答案に形式美がある

私は予備試験って形式整えるだけで合格点つくんじゃね?仮説をたてていたのですが、やはりこれは概ね当たっていそうです。

上位合格者の答案は知識面はもちろん(多分A答案の中でも間違いが少ないものを選んで掲載しているのもある)文章として読みやすいです。

この読みやすさはどこに起因するかと言うと、明確にその構成です。

これはなかなかピンとこないかもしれませんが、読みやすい文章は

抽象的結論→論拠(具体例、エビデンス)→具体例結論

で展開されます。

私はこれを「形式美」と呼んでいます。

予備試験では問題提起やあてはめが入りますがこれはあくまでも抽象的結論の導入であったり、論拠の一部の立ち位置であり、本質的に形式美は変わりません。

ここで、重要なのは、読み手は意識的にせよ無意識にせよ

抽象的結論→論拠(具体例、エビデンス)→具体例結論

の展開を期待しており、それに反する文章は「読みにくくまとまっていない」と判断されてしまうことです。

 

②不合格者はA答案でも読みにくい 

 

勘のいい方はもう私の言いたいことを分かってくれたかと思いますが②はまさに知識面はオッケーだが形式美が担保されていないのが原因です。

よくあるパターンは〇〇である理由を以下説明するを列挙するものです。

これをやってしまうと読みにくいのはもちろんですが、論理的一貫性を(理解していてもしていなくても)示す事が難しくなり、どこか一つが間違えてしまうと段落全てが×になってしまうという特性があり、単純な知識量勝負になりがちです。

A答案を書いているのに落ちているのは、他の科目で知識量のドツボにハマっているのでしょう。

 

③B答案になると理解が怪しく、C答案はめちゃくちゃ出来が悪い

 

B答案の人は恐らく本番の時間制限が大きく影響しています。これは受験生は自分もその環境で書かなければいけない事を意識して勉強しなきゃいけないですね。もしBの人があまり知らない論点をなんとか耐える形であの答案を書いているのならそれは見習うべきですが、中々外形上その判断は難しいです。

 

一方、C答案は結構めちゃくちゃです。

予備試験は全科目Cで合格と言われていますから、あまり恐れるに足りない事や、分かっていなくても形式美がしっかりしていれば何とかなってしまう事を再現答案を分析すると分かってきますね。

 

今回は以上となります。

コメント、ご要望お待ちしてます!

 

 

 

 

Twitter辞めました&12月の勉強

こんばんは、たろです。

少し間が空きましたが、久しぶりに更新したいと思います。

まず初めにですが、Twitterはやめました。Twitterでタイムスタンプ付きで記録を残すと後から参照しやすいと思ったのですが、思いの外ツイートが埋もれてしまうのと、集中力が散漫になってしまうのが理由です。

その過程で一旦フォロワー全員ブロックしてしまったのですが、これは見る専にしようと思ったのと、静かに忘れてもらおうと思っただけで悪気はないのでお気にされてる方がいたかゴメンなさい。

 

さて、今月やったことは 

・過去問答案構成&フル起案20通強

・再現答案検討(上記とセット)

・基礎問演習講座全科目一周視聴

・短答刑法と民法一周、憲法ちょこっと

です。

やはり過去問の答案構成とフル起案はいいですね。単に本番に慣れるとかのレベルではなく①知識に深みが出る②覚えるべき事柄がわかってくる(これが一番の収穫)の2点がメリットですね。

 

あと課題も見えて来ました。

私の場合は行政法、商法と実務基礎科目がかなり弱いです。弱いというのは体系的な理解が追いついておらず、カンニングありでもA答案を作れないという状態です。逆に言うと他の科目はカンニングありなら現時点でA答案作れます。

やはり、過去問中心だと出題論点はオッケーですが網羅的に体系的理解は難しいかなというところです。(というのが、基礎問演習一周やり直した理由です。)

 

来月は短答を全科目一周されるのと、フル起案90通を目指します。

あとこれまでは月の勉強時間は120-140時間で推移していたのですが(これはあえて長時間勉強に拘らなかったのもあります)1月は180、その後は200オーバーを目指します。

 

コメントやリクエストお待ちしてます!

では!

 

 

 

 

超効率、1日一回転のすすめ

こんばんは、たろです。

今日は膨大な範囲に及ぶ法律7科目を一日で一回転させる方法論とその根底にある考え方。そして実践することによって得られる効果について書いていきたいと思います。

 

まず最初に、この記事の結論は以下の4点となります。

  • 「1日一回転」で目指す3つの目的(①網羅的インプット②大量想起の反復③法体系の深い理解)
  • ①網羅的インプットは不可能かつ非効率→やらない
  • ②大量想起の反復は基本書&演習書の目次を使う→効率的なインプットを達成する
  • ③法体系の深い理解は六法の目次を使う→条文操作能力と法的思考を養う

 

それでは今日もがんばっていきましょう!

 

 

私は先日以下のツイートをしました。

 

 予備試験の主な出題範囲である法律7科目の分量は大量であり、一見私のツイートは無理難題のように見えます。しかしながら、「1日一回転」の目的を明確化することでテクニカル面でそれは可能になり、しかも圧倒的な効果を生みます。

 

それでは最初に「1日一回転」の目的から見ていきましょう。

 

「1日一回転」で目指す3つの目的


法律基本7科目を「1日一回転」させる目的は以下の3つに集約されます。
①網羅的インプット
②大量想起の反復
③法体系の深い理解
これらのうち②と③は予備試験対策として非常に重要な意味合いを持ちます。
しかしながら①については、実質的に不可能であるどころか、試験対策上非常に非効率であるので、①達成は諦めた方が懸命です。
それでは以下でなぜそのようなことが言えるのかをそれぞれ見ていきましょう。

 

①網羅的インプットは不可能かつ非効率

一般的に全範囲を一周すると聞くと、基本書や演習書を最初のページから最後のページまで通読すること、つまり①網羅的インプットを目的とした取り組みを想定されるかと思います。

しかし、予備試験という資格試験の特性上、膨大な量となる法律7科目を1日で一周させることはまず不可能であり、もし仮にできたとしても非常に非効率です。

 

 

なぜなら、予備試験は「説得的に論じられていること」がもっとも重要視される試験であり、いくらインプットしたところで説得的に論じる能力を直接的に身に着けることは難しいからです。

ですので、ここに時間を使ってしまうと「説得的に論じるトレーニング」を積んだ受験生に負けてしまいます。

結論として①は合格したいのであれば切り捨てるのが賢明ということになります。

 

 

②大量想起の反復は基本書&演習書の目次を使う→効率的なインプットを達成する

 

では、「説得的に論じるため」には何が必要でしょうか?

その一つに必要十分な法律知識の取得があります。

 

一般論として、効率的に記憶を定着させるには「反復」と「想起」という方法があります。特に想起の重要性は難関資格合格者が多く語るところであり、非法学部から短期間で予備試験に一発合格を果たしたブロガーの司法の犬氏もご自身のブログでその有用性を言及されているところであります。

(ご参考)

shihounoinu.hatenablog.com

 

この「想起」→「定着」の流れを効率的に行える方法が、基本書や演習書の目次だけを通読し、キーワードを見て自分の知っている限りの知識を思い出すという手法が有効です。

具体的には通読する中で、「心裡留保」という単語が出てきた場合、それに関する論証や条文の文言、要件効果を想起します。その際、科目横断的に取締役会決議を経ない重要な財産の処分の解釈論くらいまで展開できればさらに効率的です。

このような勉強を全科目行うことで、主要論点については1日で全て想起することになり、非常に効率的なインプットに繋がり、大量想起の高速反復が実現できます。

 

 

③法体系の深い理解は六法の目次を使う→条文操作能力と法的思考を養う

 

「説得的に論じるため」に必要となる別の能力は条文操作能力と法的思考力です。

なぜなら、当たり前のことですが、予備試験は法律の試験だからです。

そして、これらの能力を養うために効果を発揮するのが六法目次の通読です。

 

法的思考力とは何でしょうか?それは法律が規定するルールをカードゲームの切り札のように適宜用いいることで、論理的な解決策を提示することと言えます。

そのため、法的思考力の前提となる能力として法体系の理解と条文操作能力が必要となります。これらの能力を身に着けるためには「法令が想定している紛争の範囲」「そもそもどのような条文が存在しているか」を知る必要があります。

 

そこで登場するのが六法目次の通読です。

前章で提示した通り、記憶の定着には「反復」と「想起」が効率的です。

もうお気づきかと思いますが、六法目次の通読は②と同様の作業を行うことで「法令が想定している紛争の範囲」「そもそもどのような条文が存在しているか」を効率的にインプットする手法となります。

 

「法令が想定している紛争の範囲」「そもそもどのような条文が存在しているか」が脳内にインプットできれば、個別の紛争がどの法令で解決できるのか、具体的にどの条文を用いれば効率的解決が可能かが即時に判断できることになり、この能力が予備試験の合格に直結することになります。

 

 

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか?一見、無理難題摩訶不思議な1日1回転の提案も目的を絞れば効率的な予備試験対策となることが見えてきたのではないでしょうか。

ツイッター(@ForeverTaroimo)ではこの記事のご感想やその他ご要望をお待ちしていますので、ぜひコメントをお願いいたします!

それでは明日も頑張っていきましょう!