超効率、1日一回転のすすめ
こんばんは、たろです。
今日は膨大な範囲に及ぶ法律7科目を一日で一回転させる方法論とその根底にある考え方。そして実践することによって得られる効果について書いていきたいと思います。
まず最初に、この記事の結論は以下の4点となります。
- 「1日一回転」で目指す3つの目的(①網羅的インプット②大量想起の反復③法体系の深い理解)
- ①網羅的インプットは不可能かつ非効率→やらない
- ②大量想起の反復は基本書&演習書の目次を使う→効率的なインプットを達成する
- ③法体系の深い理解は六法の目次を使う→条文操作能力と法的思考を養う
それでは今日もがんばっていきましょう!
私は先日以下のツイートをしました。
私は法律7科目を毎日一周させています。(そもそも勉強自体をしなかった日は除きます)。そんなことは出来るはずがないと思われるかもしれませんが、これは目的を明確化と可能となる手法です。今日の夜にブログ(https://t.co/QrDCFFxLEz)にまとめたいと思います。
— たろいもForever! (@ForeverTaroimo) November 21, 2020
予備試験の主な出題範囲である法律7科目の分量は大量であり、一見私のツイートは無理難題のように見えます。しかしながら、「1日一回転」の目的を明確化することでテクニカル面でそれは可能になり、しかも圧倒的な効果を生みます。
それでは最初に「1日一回転」の目的から見ていきましょう。
「1日一回転」で目指す3つの目的
法律基本7科目を「1日一回転」させる目的は以下の3つに集約されます。
①網羅的インプット
②大量想起の反復
③法体系の深い理解
これらのうち②と③は予備試験対策として非常に重要な意味合いを持ちます。
しかしながら①については、実質的に不可能であるどころか、試験対策上非常に非効率であるので、①達成は諦めた方が懸命です。
それでは以下でなぜそのようなことが言えるのかをそれぞれ見ていきましょう。
①網羅的インプットは不可能かつ非効率
一般的に全範囲を一周すると聞くと、基本書や演習書を最初のページから最後のページまで通読すること、つまり①網羅的インプットを目的とした取り組みを想定されるかと思います。
しかし、予備試験という資格試験の特性上、膨大な量となる法律7科目を1日で一周させることはまず不可能であり、もし仮にできたとしても非常に非効率です。
なぜなら、予備試験は「説得的に論じられていること」がもっとも重要視される試験であり、いくらインプットしたところで説得的に論じる能力を直接的に身に着けることは難しいからです。
ですので、ここに時間を使ってしまうと「説得的に論じるトレーニング」を積んだ受験生に負けてしまいます。
結論として①は合格したいのであれば切り捨てるのが賢明ということになります。
②大量想起の反復は基本書&演習書の目次を使う→効率的なインプットを達成する
では、「説得的に論じるため」には何が必要でしょうか?
その一つに必要十分な法律知識の取得があります。
一般論として、効率的に記憶を定着させるには「反復」と「想起」という方法があります。特に想起の重要性は難関資格合格者が多く語るところであり、非法学部から短期間で予備試験に一発合格を果たしたブロガーの司法の犬氏もご自身のブログでその有用性を言及されているところであります。
(ご参考)
この「想起」→「定着」の流れを効率的に行える方法が、基本書や演習書の目次だけを通読し、キーワードを見て自分の知っている限りの知識を思い出すという手法が有効です。
具体的には通読する中で、「心裡留保」という単語が出てきた場合、それに関する論証や条文の文言、要件効果を想起します。その際、科目横断的に取締役会決議を経ない重要な財産の処分の解釈論くらいまで展開できればさらに効率的です。
このような勉強を全科目行うことで、主要論点については1日で全て想起することになり、非常に効率的なインプットに繋がり、大量想起の高速反復が実現できます。
③法体系の深い理解は六法の目次を使う→条文操作能力と法的思考を養う
「説得的に論じるため」に必要となる別の能力は条文操作能力と法的思考力です。
なぜなら、当たり前のことですが、予備試験は法律の試験だからです。
そして、これらの能力を養うために効果を発揮するのが六法目次の通読です。
法的思考力とは何でしょうか?それは法律が規定するルールをカードゲームの切り札のように適宜用いいることで、論理的な解決策を提示することと言えます。
そのため、法的思考力の前提となる能力として法体系の理解と条文操作能力が必要となります。これらの能力を身に着けるためには「法令が想定している紛争の範囲」「そもそもどのような条文が存在しているか」を知る必要があります。
そこで登場するのが六法目次の通読です。
前章で提示した通り、記憶の定着には「反復」と「想起」が効率的です。
もうお気づきかと思いますが、六法目次の通読は②と同様の作業を行うことで「法令が想定している紛争の範囲」「そもそもどのような条文が存在しているか」を効率的にインプットする手法となります。
「法令が想定している紛争の範囲」「そもそもどのような条文が存在しているか」が脳内にインプットできれば、個別の紛争がどの法令で解決できるのか、具体的にどの条文を用いれば効率的解決が可能かが即時に判断できることになり、この能力が予備試験の合格に直結することになります。
最後に
いかがでしたでしょうか?一見、無理難題摩訶不思議な1日1回転の提案も目的を絞れば効率的な予備試験対策となることが見えてきたのではないでしょうか。
ツイッター(@ForeverTaroimo)ではこの記事のご感想やその他ご要望をお待ちしていますので、ぜひコメントをお願いいたします!
それでは明日も頑張っていきましょう!