たろブログ@司法試験予備試験(2021)

予備試験に向けた勉強の進捗や結果を公開します。

備忘録:再現答案を見て思うところ

こんばんは、たろです。

今月から再現答案の検討を始めたのですが面白い発見ありました。

ざっくり言うと

①上位合格者のA答案は答案に形式美がある

②不合格者はA答案でも読みにくい

③B答案になると理解が怪しく、C答案はめちゃくちゃ出来が悪い

ってところです。

 

①上位合格者のA答案は答案に形式美がある

私は予備試験って形式整えるだけで合格点つくんじゃね?仮説をたてていたのですが、やはりこれは概ね当たっていそうです。

上位合格者の答案は知識面はもちろん(多分A答案の中でも間違いが少ないものを選んで掲載しているのもある)文章として読みやすいです。

この読みやすさはどこに起因するかと言うと、明確にその構成です。

これはなかなかピンとこないかもしれませんが、読みやすい文章は

抽象的結論→論拠(具体例、エビデンス)→具体例結論

で展開されます。

私はこれを「形式美」と呼んでいます。

予備試験では問題提起やあてはめが入りますがこれはあくまでも抽象的結論の導入であったり、論拠の一部の立ち位置であり、本質的に形式美は変わりません。

ここで、重要なのは、読み手は意識的にせよ無意識にせよ

抽象的結論→論拠(具体例、エビデンス)→具体例結論

の展開を期待しており、それに反する文章は「読みにくくまとまっていない」と判断されてしまうことです。

 

②不合格者はA答案でも読みにくい 

 

勘のいい方はもう私の言いたいことを分かってくれたかと思いますが②はまさに知識面はオッケーだが形式美が担保されていないのが原因です。

よくあるパターンは〇〇である理由を以下説明するを列挙するものです。

これをやってしまうと読みにくいのはもちろんですが、論理的一貫性を(理解していてもしていなくても)示す事が難しくなり、どこか一つが間違えてしまうと段落全てが×になってしまうという特性があり、単純な知識量勝負になりがちです。

A答案を書いているのに落ちているのは、他の科目で知識量のドツボにハマっているのでしょう。

 

③B答案になると理解が怪しく、C答案はめちゃくちゃ出来が悪い

 

B答案の人は恐らく本番の時間制限が大きく影響しています。これは受験生は自分もその環境で書かなければいけない事を意識して勉強しなきゃいけないですね。もしBの人があまり知らない論点をなんとか耐える形であの答案を書いているのならそれは見習うべきですが、中々外形上その判断は難しいです。

 

一方、C答案は結構めちゃくちゃです。

予備試験は全科目Cで合格と言われていますから、あまり恐れるに足りない事や、分かっていなくても形式美がしっかりしていれば何とかなってしまう事を再現答案を分析すると分かってきますね。

 

今回は以上となります。

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